夜間対応型訪問介護とは、夜の時間帯に提供される訪問介護サービスのことをいいます。夜間とは、夜10時から翌朝6時台までを指しますが、夜間対応型訪問介護のサービス提供時間は、事業所がそれぞれ設定をしているのが一般的です。夜間対応型訪問介護は、要介護者が夜も安心して生活できるためのサービスであり、「定期巡回訪問サービス」と「随時対応サービス」の2つのサービスに大別されます。

そこでまず、ここでは定期巡回訪問サービスについてお話したいと思います。定期巡回訪問サービスとは、夜間に定期的に利用者の居宅を巡回し、介護を提供をするサービスです。ヘルパーがオペレーションセンターから連絡を受けた居宅へ出向き、必要な介護サービスを提供するので、支援が受けにくい夜間帯でも利用者やその家族は安心感があります。しかも、緊急時には救急車の手配も行ってくれるので、1人暮らしの要介護者がいる家族には特に喜ばれています。

ただし、このサービスは主に生活に伴う行動に支援が必要な人が利用することが前提になっています。また、機能回復のためのリハビリやレクリエーションのようなサービスは含まれていません。また、要介護1から5の認定を受けた人で、利用する事業者と同じエリアに住んでいる人に限られています。したがって、夜間対応型訪問介護サービスの利用を検討したり、夜間の介護ワークに興味がある方は、まずは詳細をリサーチして、自分たちに適しているのかをじっくりと検討してみる必要があるでしょう。